日本は地震を避けられない国であるということ

2023年4月19日

耐震等級は命にかかわる等級です

南海トラフ地震は100~150年間隔で繰り返し発生している地震です。
今後必ず発生するとされており、近年では「20年以内に60%以上の確立で発生する」ともいわれています。

地球はプレートと呼ばれる岩盤に覆われており、プレートは何枚かに分かれています。
日本は4枚のプレートの上にまたがるように存在している島国です。
地震は岩盤と岩盤の境目で発生しやすいため、日本はどうしても地震大国であることをまぬがれません。

この国で地震と共に生きていくには、できる限り高い耐震等級の家に住み、家の中でも家具が倒れづらいように工夫することが大切です。

そして、目下の最重要確認事項として「今住んでいる家は大丈夫?」ということがあります。
今回、プロでない方でも簡単にチェックできるプロおすすめの方法をご紹介します。

今住んでいる家の耐震性を簡単にチェックする方法

外観を見たときに単純な形、なおかつ壁が多い家=比較的地震に強い構造

南海トラフ大地震の被害は311の10倍以上の規模になるだろうというのが専門家の予測です。南海というのはどこからどこまでだろう、ということもありますが、南の海とつくくらいですので静岡県(駿河湾~遠州灘のあたり)~九州の宮崎県のあたりにかけて甚大な被害がおよぶであろうといわれています。

こう聞くと、急に身の危険を感じ絶望感を覚えてしまうもいらっしゃるかもしれません。

しかし、地震大国であるということは、地震を乗り越え続けてきた国であるということです。
日本の建築基準法の中で耐震性については特に厳しい基準が設けられているので、耐震構造がしっかりしている家に住んでいれば、大地震が来ても被害を受けづらく、生存できる可能性はより高くなります。

「大地震が来るので絶対に家が壊れてしまう」ということではなく、
「大地震に備えて住まいを用意すれば多くの場合は大丈夫」ということなのです。

ここまで読んで「あれ、うち、大丈夫かな?」と不安になってきた方もいらっしゃることでしょう。
今回は、簡単に家の耐震構造の良し悪しを見る方法をご紹介します。

まず、家というのは外観が「単純な構造」になっている方が地震に強いとされています。
たまにみなさんも町中で、デザインが凝っている家、家のかたちが独特な建物というのを見かけることがあるかもしれません。
ああいった家は地震に不利な建築です。

また、壁が多い家は支えが多い状態ですので、地震に強い建築です。
同じアパートでも、部屋数が多い(壁が多い)家の上の階は、支えが多い分地震で潰れづらいので「比較的地震に強い」ともいえます。
ただし、考えようによっては「1階の方が早く逃げ出せる」といったこともありますので、このあたりはケースバイケースです。

耐震等級ってなに?

家づくりの場面でよく耳にする「耐震等級」。
これは住宅品質確保促進法(品確法)によって定められた等級なのですが、1~3まであり、1は「震度6強までは傾きはしても倒壊はしないであろう」というレベル、最低レベルです。
最高レベルは3で、消防署、警察署など、災害がおきたときに機能できないと困る施設は最高レベルの耐震等級で建築されています。

もしこれから家を建てるのであれば、耐震等級は「3」で建てるのがおすすめです。

義務がなくても構造計算はするのがベスト

建物を建てる前に、地震に強い構造かどうかを計算することを「構造計算」といいます。

もし構造計算によって、「地震に耐えるにはここに柱を置いた方がいい」といった弱点~改善点がわかればそのように施工を見直します。

構造計算はいわば建物の弱点の洗い出し。
やるにこしたことはありません。

しかし、この構造計算。ビルやマンションには義務付けられていますが、平屋や1~2階建ての木造住宅には義務付けられていないため、これから1~2階の木造建築を建てようとしている方は、弱点をそのままに建築してしまうリスクを背負っています。

構造計算は義務ではありませんが、やった方が良いものです。

構造計算をやったあとには、テクノストラクチャー工法というパナソニックが生み出した新しい設計技術、施工技術で施工を見直し建築することで、様々な検証に裏付けされた「本当に地震に強い住宅」になります。

精神的な安心感もそうですが、災害時には命の安全にもつながるので、これから家を建てる方は覚えておきましょう。

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